よくある質問と、その回答を検索できます。
お知りになりたい情報をカテゴリ(分類)からお調べいただけます。
キーワードで検索
カテゴリ検索
デメリット1
がん検診の判定・診断の結果が100%正しいというわけでありません。
がん検診技術は、目ざましく進歩しています。しかし、「異常なし」という判定は、「あなたの身体にはがんはありません」ということではありません。
少しでも検診の精度を高めようと努力・工夫をしていますが、がんの場所や種類によっては見つけずらいことがあります。また、見落とすこともあるのが現状です。
デメリット2
結果的に不必要な治療や検査を受けてしまうことになる可能性もあります。
検診でみつかるがんには、その後進行がんにならなかったり、そのままの状況にとどまったりして、生命に影響しないがんもあります。今のところ、このようながんと普通のがんを区別することができません。
そのため早期治療のため、このようながんにも手術などの治療が行われますが、この治療が本来不要だった可能性もあります。こうしたがんを発見することを「過剰診断」といいます。
また、がん検診で「がんの疑い」と診断されると、精密検査が必要となりますが、精密検査を受けた結果、「がんではなかった」と判定されることが多くあります。これを「偽陽性」といいます。
結果的にみれば不必要な検査が行われたことになり、受診者には心理的な負担もかかることになります。ただ、精密検査を受けて初めてわかるもので、精密検査をしないわけにはいかず、ある程度は避けようもないのが現状です。
デメリット3
検査によって身体に負担がかかってしまうことがあります。
また、X線検査で使うバリウムは便秘になることがありますし、内視鏡では、出血や穿孔(せんこう)といって胃や腸に穴を開けてしまうことも、あります。放射線には被曝(ひばく)の問題があります。
がん検診にはメリットとデメリットがあります。このことをよく知ったうえで検診を受けてください。
出典元 : 公益財団法人 日本対がん協会 (外部サイト)